12月19日 「クリエイターのための確定申告講座&相談会」開催レポート

12月19日、年の瀬のタイミングで、年明けに控えた確定申告に向けて疑問や悩みを解消する
「クリエイターのための確定申告講座&相談会」を開催しました。

今回の開催のきっかけは、
フリーランス支援にも力を入れていらっしゃる
“近くの顔が見える税理士” 木村将秀さんが井戸端デザイン室を利用してくださったことでした。

日々クリエイティブに打ち込んでいると、どうしても会計処理まで頭が回らず後回しになってしまったり、インボイス制度の開始などもあり、「何から手をつけたらいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないかと感じ、今回の企画に至りました。

横浜のレジェンドクリエイター・柳原良平さんの言葉から

講座の冒頭では、横浜のレジェンドクリエイターであり、ハーバーやアンクルトリスのイラストを手がけた柳原良平さんの文章が紹介されました。

独立すると
今まで仕事だけをしていればよかったのに
仕事をもらいに行く用事や、
ソロバンを考えることや
わずらわしいことに悩まされる。

そういう事を今まで会社がやってくれていたのだということに
気がつくのだが、
気がつくのが遅すぎる。

『アンクルトリス交遊録』柳原良平(1976)

「好きなことを仕事にしていても、避けて通れない現実的なことがある」

そんな感覚を参加者全員で共有するところから、今回の講座はスタートしました。

税や確定申告という、つい身構えてしまいがちなテーマに対して、クリエイターがすっと入り込める入口を木村先生が丁寧につくってくださったように感じます。

確定申告を「自分ごと」として考える時間

講座では、確定申告に向けた基本的な考え方から、一人ひとりの状況に合わせた個別相談まで、とても分かりやすく、丁寧にお話しいただきました。

今回は女性参加者が多く、

  • 扶養内での申告について
  • パート・会社員とフリーランス収入がある場合の考え方

など、暮らしと直結したリアルな質問が多く出ていたのも印象的でした。

「こんな基本的なことを聞いていいのかな?」
と感じてしまいがちな内容にも、一つひとつ真摯に答えていただき、会場には自然と安心感が広がっていきました。

井戸端らしい、つながりの循環

終了後には、参加者から

「クリエイターの悩みに寄り添う内容でとてもよかった」
「超基本的な質問にも優しく答えてもらえて、質問しやすかった」
「改めて、お金にもきちんと向き合っていきたいと思いました」

といった感想が寄せられました。

今回講座を引き受けてくださった木村先生は、以前、井戸端デザイン室をきっかけにクリエイターと出会い、ご自身の事務所ロゴを制作されています。

「井戸端デザイン室を通してロゴを作ってもらったお礼が、こういう形でできて良かった」

そう言っていただけたことも、主宰としてとても嬉しく感じた出来事でした。

仕事として完結するだけでなく、時間を経て、別の形で関係が巡っていく。
その循環が、今回の場にも静かに表れていたように思います。

専門家も、地域の仲間として

井戸端デザイン室では、デザインや制作に関わる人だけでなく、それを支える専門家のみなさんとも、「地域の仲間」として、ゆるやかにつながっていきたいと考えています。

今回の確定申告講座は、その関係性がかたちとして現れた時間でもありました。

また井戸端で、それぞれの知恵や経験が循環していくような仕組みを少しずつつくっていけたらと思います。

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