[就労継続支援b型事業所カノンさん×ウェブデザイナー小林奈々恵さん]
ウェブデザイナーの小林奈々恵さんは、フリーランスとして活動する中で、「自分のスキルを通して社会に貢献したい」という想いを持っていました。
特に障がい者支援分野への関心が高く、2025年2月に井戸端デザイン室が開催したイベント「縁会」で、室長の戸原へその熱い想いを伝えました。
その熱意を記憶していた戸原の元に、後日、カノンさんからウェブサイト制作の相談が来た際、戸原が「このお仕事は小林さんにぴったりではないか」と、ご紹介したのが、今回のつながりの始まりです。
【つくる人・小林さんの声】
「井戸端デザイン室のイベントには一度しか参加できていなかったので、まさかそこからお仕事につながるとは思っていませんでした。思いがけないご縁をつないでいただき、本当に感謝しています。」
クリエイターの社会貢献への意欲と、井戸端デザイン室の丁寧なマッチングが、両者の出会いのきっかけとなりました。
理念への共感が、制作の強いモチベーションに
カノンさんは、事業において「心身の健康は、心身の喜びから生まれる。」を理念に、利用者さん一人ひとりの「個性や得意や好き」を大切にしています。
また、「暖かく、クリーンで、良い意味での福祉っぽくない事業所づくり」を大切にし、植物や自然に触れる作業を取り入れるなど、心身が喜ぶ環境を追求しているというのが特徴です。
紹介を受けた小林さんは、これらの理念や活動内容を知り、制作開始前から強い共感を覚え、自然と制作意欲も引き出されました。
【つくる人・小林さんの声】
「お話を伺う中で、カノンさんの活動内容や理念に強く共感し、制作が始まる前からワクワクしていました。ご紹介いただいたときは、迷わず『ぜひやらせてください』とお返事しました。」
丁寧な対話が形にした「らしさ」

小林さんは、カノンさんが大切にする”暖かさ”をウェブサイトで表現するため、「カノンさんらしさが伝わること」と「誰にでも分かりやすいこと」に重点を置いてデザインを進めました。
既存のパンフレットのイラストや色味を活かし、ナチュラルで明るく、やさしさが感じられる雰囲気を意識。また、福祉っぽくない、地域に開かれた事業所の雰囲気を出すことに尽力しました。
一方、カノンさんも小林さんの印象について、「とても柔らかく、お話しを丁寧に聞いてくださり、相談がとてもしやすかった」と語っています。
制作の最終段階では、カノンさんからフォントサイズやキービジュアルの微調整など、細かい要望が出ましたが、小林さんはそれを「ひとつひとつしっかりと聞いてくださり」対応。
さらに、カノンさんからの「今後の更新がしやすいサイトにしたい」というリクエストにもしっかり応えました。
【たのむ人・カノンさんの声】
「対話を重ねながら素敵なサイトに仕上げていただき感謝しています。カノンが大切にしている暖かさや、良い意味での福祉っぽくない感じが出ていて嬉しいです。」
愛のあるサイトの誕生
クリエイターの「社会貢献したい」という願いと、クライアントの「暖かさを伝えたい」という想いが、井戸端デザイン室を通じて結びつき、丁寧な対話を経て、素敵なウェブサイトが完成しました。
小林さんにとって「制作の時間そのものがとても楽しかった」経験となり、カノンさんにとっては「とても愛着のあるサイトになり嬉しい」結果となりました。
そのきっかけをつくるお手伝いをした井戸端デザイン室にとっても、”暖かく”実りのある事例となり、嬉しく思っています。
カノンさんの活動紹介
横浜市都筑区にある就労継続支援B型の事業所。
様々な理由で就労をするのが難しい方の就労支援を行っている。暖かく、クリーンな事業所づくりを大切にしている。
地域に開かれた活動ができる場所として今後ワークショップなどを開催する予定。
小林奈々恵さんの活動紹介
大学卒業後、プログラマーや医療事務を経て、会社のホームページ担当になったことをきっかけにWebデザインを学ぶ。
2023年6月よりフリーランスWebデザイナーとして活動を開始。
現在は個人事業主や企業からのホームページ制作を中心に仕事を受けている。
